2019年2月27日水曜日

(58)一番乗り武勇伝

「一番乗り武勇伝」昭和13
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1718099

めっちゃ好きな本。
何がってまず、装丁、装紙、挿絵が豪華メンバー!口絵が二つ折り!装紙に伊藤新樹さんて!ぜいたく!

だいたい、装紙なんて隠れるところだから、この部分にやたらお金かけたりしませんよ。普通は。ふつうはね。
見てこのうつくしい
装紙!↓ちょーかっこええ~!語彙力失うわ!


ああ、表紙すっとばしてましたね、すみません。
表紙絵は金子士郎さんで、装丁はお馴染み恩地孝四郎さん。安定ですね。





挿絵もすべて金子士郎さん。美しい。腹立たしいトリミングは時節あるある。

この本欲しくてぇ~。でも実は結構出回っているのですよね。カバーありだと一気に値段が跳ね上がりますが、伊藤新樹さんの装紙があればいいかな~。でも、カバー見返しの「南京城総攻撃」の広告イラストも伊藤新樹さんなんですよね!!!これは外せない!

2019年2月26日火曜日

(57)イソップ物語

「イソップ物語」昭和22年
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1168529

たまにはかわいいのも紹介したい。(あんまり詳しくないけどね!)



例によって挿絵画家が記載されていませんが、サインで特定いたしました。黒崎義介さんです。wikipediaはこちら。

2019年2月23日土曜日

(56)荒鷲と母

「荒鷲と母」昭和18
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1717040




富田千秋先生(ご本人もイケメン)
美男美女を描く方という印象があったので、この挿絵はちょっと意外でした。昭和18年でテーマがテーマですから、好きに描ける時代でもなかったでしょう。
でも口絵が折り畳みでぜいたくですね。

2019年2月21日木曜日

(55)輪廻因果遺恨俤

「輪廻因果遺恨俤」明治17
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/882197


月耕の絵と認められるのは上の2枚。他に歌川國松と、「一龍斎」とサインがあるので一龍斎國久だと思われる絵師が分業で描いています。
尾形月耕25歳、一龍斎國久と歌川国松ともに29歳のときの作品と思ったらキュンキュンきませんか?(*´з`)
本は高くて買えません…。


2019年2月16日土曜日

(54)聖徳太子

「聖徳太子」明治30年
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1899617





水野年方は以前下絵集でもご紹介した通りですが、江戸時代最後の浮世絵師と言われる月岡芳年のお弟子さんです。
この本でも表紙に「年方画」って書かれるほど、この時代には有名だったのでしょう。
江戸時代と違い、明治・大正は印刷技術も向上し、彼らのフィールドも錦絵から一般印刷物へと広がっていきました。

尾形月耕と並んで新聞小説の挿絵などで活躍された方。
でもやっぱり月耕の方が好き。(なんじゃそりゃ)

2019年2月14日木曜日

(53)石井常右衛門実記

「石井常右衛門実記」

こちらはオリジナルの自由閣版(明治19年10月)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/879852

こちらはそのわずか1か月後に復刻届が出され、さらにその2か月後に復刻版を発行した駸々堂版。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/879853

この時代の出版権とかどうなっていたのでしょうねぇ。

で、上記いずれも挿絵が尾形月耕。

著作権法は明治時代よりあったものの、かなりいい加減な内容だったそうで、この頃人気だった仇討物である石井常右衛門実記は、どんどん複製出版されていきます。

挿絵もほら、真似されて。
構図はそっくりなんだけど、月耕感まるで無い!よろしくない複製ですねぇ。



2019年2月1日金曜日

(52)忠烈美譚 輝く肉弾

「忠烈美譚 輝く肉弾」昭和13
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1169956

土井栄さん挿絵の戦記もの、デジコレで発掘いたしました(>人<)

デジコレで土井さんのお名前で検索しても他の1冊ペン画のものしか出てこないんですが、こちらは装丁も!
本の中のどこにも土井さんのお名前は出てきませんが、この素晴らしい画力と「SAKAE」サインは間違いないでしょう。
あれですね、扉に陸軍や海軍将校の書や絵がある本は挿絵画家の記名が省略されがち。
あるあるなのかな?











土井さんは新聞連載小説の挿絵で知ったので、私はペン画から入った口です。
この本でもペン画と塗りとあるのは多分大人の事情でしょう。
変なトリミングが腹立たしいですが、この時代にはよくありましたよね。

(64) 訓蒙開智・第2/生徒の革提

「訓蒙開智・第2/生徒の革提 」明治24 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1919205 明記されていないのでサイン識別になりますが、月耕の門下生だった小川耕一さんの挿絵ではないかと思われます。