「大笑下女百話」明治39年
尾花庵二十坊主
下女を題材にした笑い話集。
例えば…。
長居する客が帰った後、ウンザリした主人が下女に、「またあの客が来たら箒をさかさまにして布巾をかけて立てかけておきなさい」と言った。(客を早くかえすまじない)
翌日、件の客が来たのでさっそく下女は箒を逆さにして布巾をかけ、主人と客のところへ行き、「これでいいんですか?」とたずねた。
…みたいな感じです。
他にも下女の無知を笑う話がほとんどで、今ならフェミ界隈が黙っていなさそうなテーマですが、筆者ははしがきで下女の事を「天真爛漫」「無邪気」と書いているので悪気はないんでしょうね。
さて私が気になったのはこちらの挿絵。著作者名が書かれていないので誰の作かわかりませんが、この時代では新しい描き方だったんじゃないでしょうか。
ちなみに尾花庵二十坊主の作品(編集が多い)はkindleでも読めます。
「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されているアーカイブの中から、おもに挿絵画と広告・宣伝に関する本を取り上げてデータベース化していきたいコレクション。
2018年9月14日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
(64) 訓蒙開智・第2/生徒の革提
「訓蒙開智・第2/生徒の革提 」明治24 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1919205 明記されていないのでサイン識別になりますが、月耕の門下生だった小川耕一さんの挿絵ではないかと思われます。
-
「山西前線:従軍歌集」昭和15 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1222911 従軍画家という言葉は有名ですが、従軍歌人という方もおられまして、歌人で当時立命館大学の教授だった小泉苳三氏が満州事変に従軍した際の歌集。 この出版が原因で...
-
「聖徳太子」明治30年 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1899617 水野年方は以前下絵集でもご紹介した通りですが、江戸時代最後の浮世絵師と言われる月岡芳年のお弟子さんです。 この本でも表紙に「年方画」って書...
-
「日本海軍の話」昭和18 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1720074 くろがね会は今年ニュースと私の中で話題になっていました。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30895060U8A520...


0 件のコメント:
コメントを投稿