「新しい支那の子」昭和16
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1720553
この時代には珍しい、南昌に住む支那人少年が主人公のお話。(ほか短編とエッセイが4篇)
と言っても書いているのは退役日本軍人、推薦文は例のごとく佐官という事でお察しの通り。プロパガンダ本とまでは言いませんが、「日本の兵隊さんはやさしいね」という言葉が頻繁に出てきます。南昌へ進軍した時の経験を元に書かれたようです。
ところで何よりも、またこちらの挿絵は安泰さん。
日本の子供向けに、日本軍の海外での人道的な活躍を意識づけるため、挿絵もかわいい感じに。
「私の親しい友人である安泰君によい絵を書いていただいた」あたりはこういう本の常套句で、本を作るより以前に面識があったかどうかは疑問です。
退役軍人の著書に上官が餞のはしがきを送るのはメジャーだったのでしょうか。昭和初期の書物ではちょいちょい見かけますね。
作者の片山さんは大卒のインテリってことで、軍隊では事務方をされていたようです。
この本は昭和16年ということで、作者の片山さんは退役されたとはいえ、この後予備役で招集されているかもしれませんね。
「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されているアーカイブの中から、おもに挿絵画と広告・宣伝に関する本を取り上げてデータベース化していきたいコレクション。
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