2018年10月17日水曜日

(25)南の伝説

「南の伝説」昭和18年


え、ちょっとびっくり案件。
この装丁、インパクト!って思ってたら、直木久蓉さんでした。
「映画ファン」美術部で映画スターの似顔絵を手がけておられた方で、以下に詳しく。
https://goo.gl/zMKNBd

ちなみにこの本、当時は珍しかった南方の国々の暮らしが、新聞社の現地特派員の目を通して描かれています。

マレー音頭
何でも音頭を作ってしまう日本人

猿亀合戦
さるかに合戦がフィリピンに伝わって形が変わった亜種



”全世界に空前唯一の「化物珍獣」”として紹介されている、「鮫龍」、現地の呼び名で「プアヤ・ダラット」
写真と説明を読む限り、どうやらコモドドラゴンの事のようです。


ショクダイオオコンニャクはもちろん「お化け花」扱いで和名がついていません。


「昭南怪談」
昭南はシンガポールが日本に進行された時の名称。
イギリス将校に言い寄られた未亡人のマレー美女がこれを断ったため、逆恨みで殺害され、以後化けて出るようになったという。日本の軍人も幾度となくマレー語の「うらめしや」(って本当に書いてるんだ)を聞くので、供養してやったという話。


「珍商売」
耳掃除・爪切り・猿をどり
猿をどり、は、猿回しとはちょっと違うそうですが、要するに猿のショーです。
耳掃除も爪切りも今や日本でもある商売です。形を変えて。

***

他に、さまざまな種族や食(サソリとか芋虫とか)の紹介など。

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(64) 訓蒙開智・第2/生徒の革提

「訓蒙開智・第2/生徒の革提 」明治24 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1919205 明記されていないのでサイン識別になりますが、月耕の門下生だった小川耕一さんの挿絵ではないかと思われます。