「ドリトル先生アフリカ行き」昭和21
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1168421
満を持しての河目悌二先生。(挿絵)大好き、ほんと大好き。
河目先生の何がすごいか。うまい、とにかく絵がうまい。いやわかってます。東京芸大出のプロにうまいって言うほど失礼な話はありません、でも素直な感想です。語彙力なさすぎてすみません。
もちろん神レベルの挿絵画家はたくさんいらっしゃいますが、私が河目先生を好きな最大の理由は、そのタッチの多さです。
色んなとこで何度も言っていますが、私は「もともと違うジャンルの画家が、戦時統制下において自らのタッチを封印し、やむを得ず手掛けた戦争画が堪らなく好き」なのですが、河目先生に至っては「やむを得ず」感がない。それは好んで描いたという意味ではなく(心中までわかりませんから)、え、これ本当に同じ人が描いたの!?っていうくらいまったく違う雰囲気で描かれるのです。空気読むレベル半端ない。(そういう問題だけでもないけど)
で、まぁ、デジコレには河目先生が絵を提供された御本がたくさんありますが、今日はとりあえずまずドリトル先生(井伏鱒二さん翻案)の挿絵をご紹介します。
あちなみに、デジコレには河目先生の愛国小説の挿絵はありますが、本格的な戦争画はありません。これがまたすばらしい!ので、どうぞ検索なりしてお探しになってください。
「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されているアーカイブの中から、おもに挿絵画と広告・宣伝に関する本を取り上げてデータベース化していきたいコレクション。
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